GridcoinからByteballへ

2021年5月3日(月)

Gridcoinの価格ですが、1BTC=70万、1GRC=0.00000150BTCで計算して1.05円です。

現在ほとんど1円です。1月は25円をつけたこともありました。

今年は1月から仮想通貨は下がるばかりですが、底だと思ったあたりの9/23にPoloniexで上場廃止がアナウンスされ、さらに値段が下がってしまいました。Poloniexの方針はよくわかりませんが9/25にEMC2等と同じく上場廃止されました。GRCに関しては取引量が少なかったのでしょう。

Bittrexしかメジャーな取引所がなく、残念ながら今後の展開にあまり期待できないので、23日にGRCのほとんどを手放しました。

1年間マイニングしたGRCも雀の涙です。今後のレートも何かない限り上がることはないような気がします。

とりあえず1年以上Gridcoinに触ってきました。
Gridcoinのよくないところをあげておきます。

  1. 2017年のハードフォークで完全なPOSに成り下がってしまった。
    以前はBOINCの貢献度に応じて、POSのウェイトが増えるDPORという独自の仕組みでしたが、セキュリティの対応のため、単純なPOSになってしまいました。
  2. 発行上限がない。
    BOINCの貢献に対してコインが発行されるので、発行上限を設定することが難しいです。
  3. コインの使い道がない。
    Gridcoin自体はコイン以外の機能がないので、使い道がありません。
    GRCを消費して自由にコンピューティングリソースを利用できる等のGridcoin専用のBOINCプロジェクト等存在すればエコシステムとして成り立つ可能性がありますが、残念ながらそのような開発等はなさそうです。
    BOINCの報酬を安定的に配布する方法ばかりを模索しているように見えます。
  4. 創始者がいなくなってしまった。
    2月頃にMasternode移行話がRob Halfördから出てきましたが投票で否決され、8月以降後音沙汰がなくなってしまいました。
    もしかしたら一時的なものかもしれませんが、創始者が出てこなくなったのは不安です。
    現在何を目的に開発しているのかよくわからないです。

この辺が改善すれば目はあると思うのですが、ブロックチェーン自体の歴史は長いのにもったいないです。


そこで、Byteballに切り替えました。

BTCの保有者にAirDropを行っていたこともあるのでByteball自体は知っている人も多いと思います。
AirDropを行っている頃はGridcoinに夢中だったのでもらったことはありませんでしたが…。

Gridcoinよりは日本でやっている人がいると思うのですが、今年の4月頃からByteballがWorld Community Grid(WCG)のポイントでの配布を行っています。

WCG distribution

5月くらいにユーロ圏のGDPRの対応でWCGのポイント集計ができなくなったので、しばらく止まっていましたが、7月くらいから再開していました。

あくまで現在の価格での比較ですが、CPUオンリーでGridcoinでMagnitudeを多く取得できるプロジェクトに調整した場合のGricdoinのマイニングよりも現在は20倍くらい効率はいいです。
WGC同士で比較すると30倍以上くらいでしょうか。

“$1.00 (in Bytes) for every 150,000 points (daily payout)”なので、ドル換算です。

従って、Byteballの価格が下がっても毎日もらえるByteballの価値は同じです。
すぐに売れば法定通貨で同じ額もらえます。
価格が下がった場合Byteballが多くもらえるので、Byteballのまま持っておけば値上がりした場合はラッキーです。

さらに、WCGのByteballのチームに参加すると10%報酬がアップします。
https://www.worldcommunitygrid.org/team/viewTeamInfo.do?teamId=R1RD1XTFK92

悲しい話ですがGridcoinがほしい場合でも手に入ったByteballを売ってGridcoinを買った方が多く手に入ります。
もしGridcoinの価値が今の20倍以上になったらGridcoinのマイニングにした方がいいかもしれません。

GridcoinのMagnitudeのためにさして興味のないプロジェクトの解析を行って、WGCの占める割合は非常に低くなっていましたが、元々はWCG専門でした。UDの時代からやっていますし。
WCGに関しては、Gridcoinチームを抜けることにしました。
一部WGCが稼働できない環境のためだけにGridcoinのクライアントは一応動かしています。

ByteballはブロックチェーンではなくDAGという仕組みで動く仮想通貨です。
機能的にはかなり豊富なようで、WGCの功績での配布もBOTとスマートコントラクトで配布しているようです。